まだ父も母も健在だった頃、年末年始やお盆には実家に帰ることが多かったです。
最初のうちは前妻も一緒に来ていました。しかしそのうちに開き直ったように実家に来ることを拒むようになったので自分は子供2人を連れて実家に行っていました。むしろ来ないでくれたほうが実家が平和でよかったのも事実です。
開き直った前妻は実家に来てもあからさまにふてくされた態度をとったり、ブツブツと文句を言うので家族は元妻の顔色を伺いながらの数日間を過ごさなければいけなかったのですから。
また自分が実家にいるときに無言電話をしてきたり、電話に出た父母に意味不明な文句を言っては一方的に切るということを続けてきたのです。
それがある時、お盆に帰省をするときに自分も行くと言いだします。
嫌な予感しかしませんでした。断ればまた電話をしてきて平和を壊す行動をするのが目に見えています。
包丁を持って夜中に徘徊する元妻
その日自分は常にピリピリした状態でいました。
いったい何時何をし出すかわからないでいましたから。
嫌な予感は当たりました。何も言わずに過ごしてきた当日の夜、元妻は行動に出ました。
もう周りの家は外に出ることもないような時間になった時に騒ぎ始めます。
実家に来てまで騒がれては困るのでなだめるように諭しますが聞く耳をもちません。
そのうちに台所から包丁を持出し家の外に出て近所をうろうろし始めます。
包丁を持って道路をうろつくなんて不審者以外の何者でもありません。
さすがにこんなことは父も母も初めてだったのでどうしてよいのかわからずに戸惑っています。
「もう警察呼ぶよ」自分が言いますが田舎でこんな時間に警察を呼んだらあっという間に噂が広まります。
母は「警察なんかダメ」
自分が連れ戻しに行きますがおとなしく家に戻るまで相当な時間がかかりました。
やはり連れてくるんじゃなかった。
元妻は最初からこんな行動をして自分たちを困らせるつもりでいたのです。
嫌がらせは兄弟のところにまで
年末年始は兄弟の一家も実家に来るので顔を合わせることになります。
その時は前妻は自ら断りアパートで1人でいます。
自分は子供2人を連れて実家に行きいつも通りに母の用意してくれた料理を食べお酒を飲みくつろいでいました。
家の電話が鳴ります。
それまで2回ほど前妻から当たり前のように意味不明な電話が来ていたのです。
弟が「俺が出るよ」
そして「お前いい加減にしろよ」
逆に一方的に電話を切りました。普通に考えれば頭に来てこんなことも言うでしょう。しかしこれが前妻の感情を刺激したのです。
その日はそれで終わったのですが以降今度は弟の家に実家にしてきたように無言電話などをしてくるようになりました。
弟がターゲットにされたのです。